NEJM 6 3月 2023 循環器疾患の積極的検診、5年では死亡率の有意な低下は証明されず 冠動脈石灰化や大動脈瘤を発見するための胸腹部CT、末梢動脈疾患を検出するための脈波検査を含んだ検診は有益でしょうか?積極的な循環器疾患の検診が死亡率を改善させるかを検証したDANCAVAS試験の結果を紹介します。 続きを読む
NEJM 6 2月 2023 ECMOを用いた心肺蘇生(ECPR)、予後改善はまたも証明されず ECMOを用いた心肺蘇生(ECPR)は、心停止時に行われる究極的な治療です。このECPR、多施設のランダム化比較試験ではまだ有効性が示されていません。今回はECPRの治療効果を検証したINCEPTION試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 5 12月 2022 ダパグリフロジン(SGLT2阻害薬)、HFmrEF+HFpEFに有効 HFmrEF+HFpEFにダパグリフロジン(SGLT2阻害薬)は有効でしょうか?同じくSGLT2阻害薬であるエンパグリフロジンはすでに効果があると分かっています。ダパグリフロジンの有効性を検証したDELIVER試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 7 11月 2022 PCI後2年間、ルーチンでの心筋血流シンチを含む機能検査は不要 PCI後のフォローアップ、ルーチンで心筋血流シンチは必要でしょうか?検査を行えば冠動脈病変の再発を見つけられそうですが、臨床的に重要なイベントを減らせるかは未知数です。PCI後のフォローアップにおいて、ルーチンで虚血機能検査を行う意義を検証したPOST-PCI試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 3 10月 2022 虚血性心筋症、PCIを追加しても心不全イベントは減らせない 虚血性心筋症に対して、至適薬物療法(OMT)にPCIを追加することで心不全イベントは減らせるでしょうか?またLVEFは改善するでしょうか?OMTにPCIを追加した効果を見たREVIVED-BCIS2試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 29 8月 2022 敗血症性ショック、輸液量を制限しても予後は改善できない 敗血症性ショック時、どのような輸液戦略をとった方が良いでしょうか?大量の輸液は腎障害・呼吸不全の原因になり、予後の悪化につながる可能性があります。今回は敗血症性ショックの輸液戦略を検証したCLASSIC試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 18 7月 2022 妊娠中のコロナワクチン接種、出生児の重症化も予防する 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを妊娠中に接種することで、出生児も重症化予防効果を得られるのでしょうか?母体の抗体は、胎盤や母乳を介して児に移行するはずです。実際に重症化予防効果が得られるのかを調査した研究を紹介します。 続きを読む
NEJM 23 5月 2022 安定狭心症の確率が中等度なら、冠動脈造影よりもまずは冠動脈CT 安定狭心症を中等度に疑う場合、診断のためにどの検査を選択しますか?運動負荷心電図、負荷心筋シンチ、負荷心エコー検査も選択肢です。今回は、冠動脈CTといきなり冠動脈造影を行うこと、どちらが優れるか検証したDISCHARGE試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 16 5月 2022 心停止後の昏睡状態、抗けいれん薬の有益性は認められず 心停止後の昏睡状態では、律動的で周期的な脳波が出現することが知られています。この脳波を抑えるために抗けいれん薬を使用したら、神経学的予後は改善するでしょうか?このことを検証したTELSTAR試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 18 4月 2022 イベルメクチン、新型コロナの重症化予防効果は認められず イベルメクチンは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を予防できるでしょうか?重症化を予防できるという「噂」はありましたが、科学的な根拠には乏しい状況でした。イベルメクチンの有効性を検証したTOGETHER試験を紹介します。 続きを読む