JACC 8 5月 2023 ARNI(エンレスト®)の心機能改善効果、用量依存性は確認されず ARNI(エンレスト®)を増量した方が、心機能は改善するのでしょうか?HFrEFにβ遮断薬を使用すると、用量依存的なリバースリモデリングが起きることは分かっています。ARNIにも用量依存的な効果があるかを評価したPROVE-HF試験のpost-hoc解析を紹介します。 続きを読む
NEJM 6 3月 2023 循環器疾患の積極的検診、5年では死亡率の有意な低下は証明されず 冠動脈石灰化や大動脈瘤を発見するための胸腹部CT、末梢動脈疾患を検出するための脈波検査を含んだ検診は有益でしょうか?積極的な循環器疾患の検診が死亡率を改善させるかを検証したDANCAVAS試験の結果を紹介します。 続きを読む
NEJM 6 2月 2023 ECMOを用いた心肺蘇生(ECPR)、予後改善はまたも証明されず ECMOを用いた心肺蘇生(ECPR)は、心停止時に行われる究極的な治療です。このECPR、多施設のランダム化比較試験ではまだ有効性が示されていません。今回はECPRの治療効果を検証したINCEPTION試験を紹介します。 続きを読む
Lancet 10 1月 2023 【高血圧】降圧薬の内服タイミング、朝と夕で効果は変わらない 高血圧患者さんの降圧薬の内服タイミング、朝と夕、どちらがよいでしょうか?「夕に内服したほうがよい」という研究結果もありましたが、まだ確定的な知見ではありません。朝と夕、どちらに内服すべきかを検証したTIME試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 5 12月 2022 ダパグリフロジン(SGLT2阻害薬)、HFmrEF+HFpEFに有効 HFmrEF+HFpEFにダパグリフロジン(SGLT2阻害薬)は有効でしょうか?同じくSGLT2阻害薬であるエンパグリフロジンはすでに効果があると分かっています。ダパグリフロジンの有効性を検証したDELIVER試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 7 11月 2022 PCI後2年間、ルーチンでの心筋血流シンチを含む機能検査は不要 PCI後のフォローアップ、ルーチンで心筋血流シンチは必要でしょうか?検査を行えば冠動脈病変の再発を見つけられそうですが、臨床的に重要なイベントを減らせるかは未知数です。PCI後のフォローアップにおいて、ルーチンで虚血機能検査を行う意義を検証したPOST-PCI試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 3 10月 2022 虚血性心筋症、PCIを追加しても心不全イベントは減らせない 虚血性心筋症に対して、至適薬物療法(OMT)にPCIを追加することで心不全イベントは減らせるでしょうか?またLVEFは改善するでしょうか?OMTにPCIを追加した効果を見たREVIVED-BCIS2試験を紹介します。 続きを読む
Lancet 15 9月 2022 エゼチミブの併用、スタチン増量に予防効果は劣らず、有害事象は減る 高用量スタチンと中等量スタチン+エゼチミブ、どちらが動脈硬化性疾患の予防効果に優れ、副作用も少ないでしょうか?スタチンとエゼチミブの合剤も登場しており、併用療法が容易になっています。2つの治療をランダム化して比較検証したRACING試験を紹介します。 続きを読む
European heart journal 1 8月 2022 HFrEFの薬物治療、最適な薬剤の導入順番・増量期間は? 左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)には、ACE阻害薬・ARB、β遮断薬、MRA、ARNI、SGLT2阻害薬の有効性が証明されています。それでは、これらの薬剤の最適な導入順番は何でしょうか?この疑問に応えようとした研究を紹介します。 続きを読む
Circulation 4 7月 2022 心不全合併の心房細動、アブレーションのレートコントロールへの優越性は示せず 心不全に合併した心房細動はよく経験されます。心房細動に対する治療方針として、カテーテルアブレーションによるリズムコントロールとレートコントール、どちらが優れているでしょうか?この2つの治療方針を検証したRATF-AF試験を紹介します。 続きを読む