NEJM 6 2月 2023 ECMOを用いた心肺蘇生(ECPR)、予後改善はまたも証明されず ECMOを用いた心肺蘇生(ECPR)は、心停止時に行われる究極的な治療です。このECPR、多施設のランダム化比較試験ではまだ有効性が示されていません。今回はECPRの治療効果を検証したINCEPTION試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 29 8月 2022 敗血症性ショック、輸液量を制限しても予後は改善できない 敗血症性ショック時、どのような輸液戦略をとった方が良いでしょうか?大量の輸液は腎障害・呼吸不全の原因になり、予後の悪化につながる可能性があります。今回は敗血症性ショックの輸液戦略を検証したCLASSIC試験を紹介します。 続きを読む
内科 20 6月 2022 【脳機能分類】mRSとCPCの比較表 modified Rankin Scale (mRS)、Cerebral Performance Category (CPC)の比較表を作りました。脳梗塞や心停止の研究で、よく使用されています。ぜひ参考になさってください。 続きを読む
NEJM 16 5月 2022 心停止後の昏睡状態、抗けいれん薬の有益性は認められず 心停止後の昏睡状態では、律動的で周期的な脳波が出現することが知られています。この脳波を抑えるために抗けいれん薬を使用したら、神経学的予後は改善するでしょうか?このことを検証したTELSTAR試験を紹介します。 続きを読む
内科 9 5月 2022 【意識レベル評価】JCS・GCSとは?意識障害時の対応は? 意識レベルの評価方法、JCSとGCSについて解説します。JCSとGCSの見やすい一覧表も掲載しています。意識障害の原因(AIUEO TIPS)や検査・治療についても解説します。 続きを読む
JAMA 2 5月 2022 難治性心停止でのECMOを用いた心肺蘇生、有効性は証明されず 難治性心停止に対して、ECMOを用いた心肺蘇生(ECPR)を行うことで、予後が改善できるでしょうか?アメリカで行われた単施設研究(ARREST試験)では予後が改善しました。今回はチェコで行われたPrague OHCA studyを紹介します。 続きを読む
BMJ 7 3月 2022 重度の希死念慮への対応、薬物療法はケタミン静注が有効 希死念慮を改善する薬剤はあるでしょうか?希死念慮を改善させることができれば、自殺未遂を防げるかもしれません。今回は希死念慮に対するケタミンの有効性を評価したKETIS試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 13 2月 2022 虚血領域が比較的大きな脳梗塞でも、血管内治療で予後が改善 虚血領域の大きな脳梗塞であっても、血管内治療は有効でしょうか?梗塞巣が大きいと、再灌流時の出血が懸念されます。この問題を検証したRESCUE-Japan LIMITが、日本発のエビデンスとしてNEJMに掲載されたので紹介します。 続きを読む
Resuscitation 12 2月 2022 低体温療法、脳障害の重症度によっては平温療法よりも優れる可能性 心停止の蘇生後に行う体温管理療法、平温療法よりも低体温療法が有効な集団はいるでしょうか?低酸素脳症の程度によっては、低体温療法が優れるかもしれません。脳波により脳障害の重症度を特定・層別化し、低体温療法の有効性を検証した研究を紹介します。 続きを読む
European heart journal 3 2月 2022 心停止の救急要請時、蘇生目的にボランティアを動員すると生存率改善 自宅で発生した心停止、付近のボランティアに蘇生処置を依頼すれば、予後を改善できるでしょうか?自宅での心停止は、公共の場で発生した場合よりも予後が悪いとされます。自宅での心停止の予後を改善させる取り組みを評価したARREST試験を紹介します。 続きを読む