JACC 8 5月 2023 ARNI(エンレスト®)の心機能改善効果、用量依存性は確認されず ARNI(エンレスト®)を増量した方が、心機能は改善するのでしょうか?HFrEFにβ遮断薬を使用すると、用量依存的なリバースリモデリングが起きることは分かっています。ARNIにも用量依存的な効果があるかを評価したPROVE-HF試験のpost-hoc解析を紹介します。 続きを読む
NEJM 5 12月 2022 ダパグリフロジン(SGLT2阻害薬)、HFmrEF+HFpEFに有効 HFmrEF+HFpEFにダパグリフロジン(SGLT2阻害薬)は有効でしょうか?同じくSGLT2阻害薬であるエンパグリフロジンはすでに効果があると分かっています。ダパグリフロジンの有効性を検証したDELIVER試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 3 10月 2022 虚血性心筋症、PCIを追加しても心不全イベントは減らせない 虚血性心筋症に対して、至適薬物療法(OMT)にPCIを追加することで心不全イベントは減らせるでしょうか?またLVEFは改善するでしょうか?OMTにPCIを追加した効果を見たREVIVED-BCIS2試験を紹介します。 続きを読む
European heart journal 1 8月 2022 HFrEFの薬物治療、最適な薬剤の導入順番・増量期間は? 左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)には、ACE阻害薬・ARB、β遮断薬、MRA、ARNI、SGLT2阻害薬の有効性が証明されています。それでは、これらの薬剤の最適な導入順番は何でしょうか?この疑問に応えようとした研究を紹介します。 続きを読む
Circulation 4 7月 2022 心不全合併の心房細動、アブレーションのレートコントロールへの優越性は示せず 心不全に合併した心房細動はよく経験されます。心房細動に対する治療方針として、カテーテルアブレーションによるリズムコントロールとレートコントール、どちらが優れているでしょうか?この2つの治療方針を検証したRATF-AF試験を紹介します。 続きを読む
Lancet 30 5月 2022 1日4g以下を目指す厳格な塩分制限、心不全の予後を改善できず 心不全では6g/dayの塩分制限を行うことが推奨されています。それでは、さらに厳格な塩分制限を行うことで心不全イベントを回避できるでしょうか?4g/day以下の塩分制限の意義を検証したSODIUM-HF試験を紹介します。 続きを読む
Lancet 9 2月 2022 心房内シャントデバイス、EF40%以上の心不全で有効性示せず 心房内にシャントを作り、左房圧を下げればHFpEFの予後を改善できるでしょうか?事前の研究では左房圧を下げることは示されています。心房内シャントデバイスで、予後やQOLが改善するか検証したREDUCE LAP-HF II試験を紹介します。 続きを読む
内科 8 2月 2022 HFrEFの最適な薬物治療はβB+ARNI+MRA+SGLT2i HFrEFでの薬物治療、最適な組み合わせは何でしょうか?すでにACEi、ARB、BB、MRA、ARNI、SGLT2i、ベリシグアト、心筋ミオシン活性化薬の有効性が証明されています。この中での最適な薬剤の組み合わせを検証した研究を紹介します。 続きを読む
NEJM 30 12月 2021 急性心筋梗塞でのARNI、ACE阻害薬への優越性を示せず 急性心筋梗塞に対するACE阻害薬の効果は明らかですが、ARNIはさらに有効でしょうか?心不全に関しては、ARNIはACE阻害薬に対して優越性が示されています。心不全リスクの高い急性心筋梗塞を対象にしたPARADISE-MI試験を紹介します。 続きを読む
European heart journal 25 12月 2021 エンパグリフロジン(SGLT2阻害薬)、EF65%未満の心不全入院を抑制 心不全において、エンパログリフロジンが有効なEFの範囲はどこでしょうか?EMPEROR-Preserved試験の対象はEF≥40%で、HFpEFだけでなくHFmrEFも含んでいました。本当にHFpEFにも効果があるか、エンパグリフロジンが有効なEFの範囲を探った研究を紹介します。 続きを読む