Annals of emergency medicine 15 1月 2022 NSTEMIの除外、トロポニン測定間隔は1時間→30分に短縮可能? NSTEMIを安全に除外できる高感度トロポニンの1時間アルゴリズム、30分に短縮できるでしょうか?もし30分で除外可能なら、胸痛患者の病院滞在時間が減らせそうです。30分アルゴリズムの開発と検証を行った、RACING-MI研究を紹介します。 続きを読む
JAMA 11 1月 2022 心停止時、バソプレシン・ステロイドでROSC率が改善 心停止時にメチルプレドニゾロンとバソプレシンを用いると予後が改善するでしょうか?予後を改善するという研究が以前にありましたが、裏付ける研究がなくガイドラインでは推奨されていません。両薬剤の効果を再検証したVAM-IHCA研究を紹介します。 続きを読む
BMJ 29 12月 2021 心室細動時、除細動前にアドレナリン投与はNG 蘇生ガイドラインでは、心室細動時、速やかな電気的除細動を行うよう推奨されています。そして2回除細動しても無効だった場合、初めてアドレナリンを使用することになっています。それでは、アドレナリンと除細動のどちらを先行させるのが良いのでしょうか?今回はこの問題を検証した研究を紹介します。 続きを読む
JAMA 19 12月 2021 1回換気量3ml/kgを目指す超低容量換気療法、予後を改善せず 人工呼吸器関連肺障害を予防するため、超低容量換気(3ml/kg)を行えば、予後を改善できるでしょうか?低容量換気(6ml/kg)で予後が改善することは分かっています。超低容量換気にすることで、予後がさらに改善するかを調査した研究を紹介します。 続きを読む
NEJM 18 12月 2021 心停止蘇生後、ST上昇がなければ冠動脈造影を緊急で行う有益性はない 心停止蘇生後、ST上昇がない場合、冠動脈造影は緊急で行うべきでしょうか?心停止の原因が急性冠症候群ならば、すぐに行った方がよさそうです。蘇生後にST上昇がない場合、冠動脈造影を緊急で行う有益性を検証したTOMAHAWK試験を紹介します。 続きを読む
Resuscitation 13 12月 2021 心停止へのアドレナリン、生存率は改善も、神経学的予後は改善せず 心停止時の蘇生アルゴリズムには、アドレナリン静注が含まれています。このアドレナリン投与、心臓を強く動かすイメージがありますが、実際に有益なのかは賛否両論です。心停止時にアドレナリン投与を行うことで、長期の生命予後、神経学的予後を改善できるかを調査したPARAMEDIC2試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 12 12月 2021 移動式脳卒中ユニットの出動で、脳梗塞の予後が改善する 脳梗塞は発症からどれだけ早期に診断・治療ができるかで、予後が変わります。専用のスタッフ、およびCTを搭載した救急車(移動式脳卒中ユニット)が出動することで、早期に治療介入ができるようになります。この試みで予後を改善できるかを検証した研究を紹介します。 続きを読む
Annals of emergency medicine 22 11月 2021 患者が興奮している時、ケタミン筋注で素早く鎮静できる 患者さんが興奮して暴れている時、どのように鎮静をかけますか?暴れていると静脈路の確保は困難で、薬剤を筋注することで鎮静を得ることがあります。ケタミン筋注とミダゾラム+ハロペリドール筋注で、鎮静できるまでの時間を比較した研究を紹介します。 続きを読む
Resuscitation 17 11月 2021 AEDを配置するのは、駅がコストパフォーマンスに優れる AEDが普及すると心停止の予後が改善することが分かっていますが、どこに配置すべきでしょうか?設置には費用も掛かるので、重要な問題です。東京の駅に配置されたAEDがどれくらい使用され、費用対効果にも優れるのかを調べた研究を紹介します。 続きを読む
NEJM 15 11月 2021 心停止蘇生後の体温管理療法、低体温療法でなくても平温療法で十分 心停止蘇生後の体温管理療法、低体温療法と平温療法のどちらがよいでしょうか?低体温療法の方が神経学的予後を改善させそうですが、本当に効果があるのでしょうか?低体温療法と平温療法、どちらがより有効かを検証したTTM2試験を紹介します。 続きを読む