Circulation 2 1月 2022 急性心筋梗塞、入院直後のインフルワクチン接種で予後が改善 インフルエンザワクチンの接種で、心血管イベントを減らせるでしょうか?インフルエンザで生じる炎症は、心血管イベント発症と密接に関係します。急性心筋梗塞の入院直後にワクチンを接種すれば、心血管イベントが減るか調査したIAMI試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 30 12月 2021 急性心筋梗塞でのARNI、ACE阻害薬への優越性を示せず 急性心筋梗塞に対するACE阻害薬の効果は明らかですが、ARNIはさらに有効でしょうか?心不全に関しては、ARNIはACE阻害薬に対して優越性が示されています。心不全リスクの高い急性心筋梗塞を対象にしたPARADISE-MI試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 18 12月 2021 心停止蘇生後、ST上昇がなければ冠動脈造影を緊急で行う有益性はない 心停止蘇生後、ST上昇がない場合、冠動脈造影は緊急で行うべきでしょうか?心停止の原因が急性冠症候群ならば、すぐに行った方がよさそうです。蘇生後にST上昇がない場合、冠動脈造影を緊急で行う有益性を検証したTOMAHAWK試験を紹介します。 続きを読む
JACC 15 12月 2021 STEMIに対するPCI、発症12時間以上でも有効なのか? 発症早期のSTEMIに対するPCIの有用性は確立されています。しかし、発症12時間以上経過した例でのPCIの有効性はいまだに議論の的です。今回はフランスの心筋梗塞レジストリーを使用して、発症12時間以上経過したSTEMIに対する血行再建と予後との関連を検証した研究を紹介します。 続きを読む
NEJM 29 11月 2021 出血高リスク群におけるPCI、DAPTの期間は何か月が最適か? PCI後のDAPT(抗血小板薬2剤併用療法)を続ける期間は、常に議論になっている分野です。出血高リスク群は、特に慎重に期間を検討する必要があります。シロリムス溶出ステントであるUltimasterを使用した場合の最適なDAPT期間を検証した研究を取り上げます。 続きを読む
NEJM 16 11月 2021 塩化カリウムが含まれた代替塩の使用、心血管イベントを減らす 塩分制限により、血圧は下がり、心不全の管理も容易になります。しかし、実際に塩分制限を継続するのは難しいものです。通常の塩ではなく、ナトリウム含有量を下げた代替塩を日常的に用いると、心血管イベントにどんな影響が出るかを調べた研究を紹介します。 続きを読む
Lancet 12 11月 2021 PCI後の慢性期、抗血小板薬単剤はアスピリンかクロピドグレルか? PCI後、時間が経過したら抗血小板薬は単剤にしますが、アスピリンとクロピドグレル、どちらがよいでしょうか?抗血小板薬を2剤から1剤に減量する時の悩ましい問題です。どちらがよいかを調査したHOST-EXAM試験を紹介します。 続きを読む
NEJM 11 11月 2021 抗血小板薬アスピリン、虚血イベントも出血も少ない至適用量は何mg? 抗血小板薬のアスピリン、虚血イベントを防ぎますが、出血イベントも増えます。それでは、死亡、心筋梗塞・脳梗塞の発症リスクを下げつつ、出血リスクを最小化する至適用量は何mgなのでしょうか?この問題を調査したADAPTABLE試験を紹介します。 続きを読む